7戸に1戸が空き家の現状。日本の世帯総数は2023年をピークに減少していくと予想され、人口だけでなく世帯数も減っていき、家が余り始めると見られています。そして、2030年代には4戸に1戸が空き家になるといわれています。

空き家を持つ方の中には、
・残すと息子たちに迷惑がかかる…
・手入れをしに数ヶ月に1回来ている
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、空き家の相続問題を抱えている方に向けて、解決方法を紹介します！

空き家が増える地方、持ち主の思いは？

空き家が増える理由として、実家を離れた子供世代が移住先で居を構え地元に戻らなくなった。や、相続による権利の枝分かれが煩雑になりすぎて、誰が管理をするのかが明確でなくなってしまった。などが挙げられます。
また、空き家のようであっても、やはりそこで暮らした記憶や思い出はかけがえのないもので、持ち主様が家に対して愛着があり、なかなか手放すことができないという人もいます。

あとは、税金面でのジレンマもあります。
不動産にはもれなく、固定資産税が賦課されます。固定資産税は大きく「土地」に対しての税金と、「建物」に対しての税金があるのですが、この「土地」に対しての税金については軽減措置があります。
その軽減の適用条件の一つに「その土地に建物が建っている」という条件があります。なので、空き家といえども、建物がそこに立っていれば、土地の固定資産税は軽減を受けた税額に納まります。

逆に言えば、ボロボロの空き家でも建物が残っていれば税金が安く、逆に壊してしまったりすると税金が上がってしまうケースがあるので、とりあえず使っていない、誰も住んでいない空き家状態でも建物を残している。
という状況も少なくありません。

それでは、空き家を所有することでどのような問題が起こるのでしょうか？以下から解説していきます。

空き家の所有における問題

①管理の手間やコストが大きい

先ほど述べた、固定資産税の軽減があるとはいえ、固定資産税自体が全く０になることではないので、やはり税金はかかります。また、水道や電気代の料金、庭の管理の料金もかかります。空き家の手入れに行く時にトイレを使ったり、手を洗ったりするため、水道代や電気代がかかる場合も多いです。

②行き届かない家の管理で知らず知らずに周囲に迷惑をかけてしまう事も

家の管理には手間がかかるので、ほったらかしになりがち…。ですが、その空き家の周りには普通に他の世帯が拡がっています。で、そういったコミュニティの中で、長年放置された空き家があると「樹木が生い茂って周りの景観や採光を損ねる」や「野良猫の住処になってしまった」や「浮浪者の寝床になってしまった」といった、インパクトのある状況も考えられます。
そのため、将来にわたって「家を使わない」と決めたタイミングで早めに処分することがやはり望ましいでしょう。

③親が認知症になってしまった場合

親御さんが認知症と診断されると、預金口座が凍結され、不動産などの財産を処分することができなくなります。そのため、親御さんが元気なうちに家族信託を行うことで、凍結のリスクを回避できます。

家族信託を先に行っておくと、親御さんが認知症になった後でも家を賃貸に出し、賃貸収入を得ることができます。また、その費用を親御さんが介護施設に入る時の資金に充てることも可能です。

空き家の相続問題の予防3ステップ

それでは、空き家の相続問題を解決するための予防3ステップを紹介します！

①居住中の親や兄弟、他の相続人との話し合いを早めに持つ
②売却や賃貸の可能性があるなら早めに準備しておく
③売却や賃貸も可能な場合は税金面も考慮しておく

相続問題が難しくなる前に、早めに対処しておくことが重要です。

空き家の処分、最終手段は？

空き家処分の最終手段として、相続放棄があります。2019年時点で約22.5万戸の空き家が相続放棄を受理されました。

相続放棄をするためには、相続人全員が「放棄する」ということに関して同意しなくてはいけません。また、家を現金に使ってしまった場合は相続放棄ができないため、注意が必要です。

ロハス・ライフでは、空き家売却のお手伝いや、空き家の維持管理の手間の軽減、資産価値向上のご提案を行っています。空き家に関するお困り事はこちらまでお問い合わせください。

まとめ

いかがでしたか？

今回は、 空き家の相続問題に関する解決方法を紹介しました。

これからも空き家に関する情報を発信していきますので、ぜひご注目ください！